こんにちは、なでしこです。
四季の旅のバスツアーで諏訪大社四社まいりに行ってきました。
諏訪大社は歴史の深い素敵なところですのでご紹介しますね!
諏訪大社四社まいり ~その1~ 下社秋宮から春宮へ
諏訪大社四社まいり
諏訪大社は上社(前宮、本宮)と下社(春宮、秋宮)の二社四宮からなり、創建は古く古事記の国譲りの神話にまでさかのぼる、国内にある最も古い神社の一つとされています。
四季の旅のバスツアーでは、この四社をバスでめぐってくれるのでとても便利です。
今回のコースはこちらです。
新宿都庁駐車場 ⇒ 諏訪大社下社秋宮 ⇒ 諏訪大社下社春宮 ⇒ 諏訪大社上社前宮 ⇒ 諏訪大社上社本宮 ⇒ 新宿駅西口
新宿都庁駐車場出発 8:00
下社秋宮到着 10:40
下社春宮出発 13:10
上社前宮到着 14:00
上社本宮到着 15:00
上社本宮出発 16:00
新宿駅西口到着 19:30
新宿都庁前を朝8時に出発して戻ってきたのは19時半でした。
バスツアーでは効率よくめぐってくれるので、四社とも参拝することができてとても良かったです。
この記事では諏訪大社下社秋宮と春宮について書いています。
諏訪大社上社前宮、本宮については ~その2~にまとめています。
諏訪大社
諏訪大社は本殿を持たず、自然そのものをご神体としています。
上社は神体山(守屋山)、下社は御神木(春宮は杉、秋宮はイチイ)です。
御祭神はこちらの御二神で、ご夫婦だとのことです。
建御名方神(たけみなかたのかみ)
八坂刀売神(やさかとめのかみ)
タケミナカタはオオクニヌシの御子神で、古事記の国譲りに反対して使者に力比べを挑みました。
ところが敗れて逃亡し諏訪の地に追い詰められて「この地から一歩も出ない」と誓って国譲りを認めました。
負けてしまったので弱い神様と思われるかもしれませんが、他の神様が戦おうとしなかったにもかかわらずタケミナカタは果敢に挑んだということで、力強い神様として農業・狩猟・航海・勝負の守り神として信仰されています。
なぜ上社と下社があるかというと、タケミナカタとヤサカトメのご夫婦が喧嘩をし、奥様のヤサカトメが出て行って下社作られたという話もあるそうです。
下社では2月に秋宮から春宮へ、8月に春宮から秋宮へ神様が遷られるため、遷座祭が行われます。
諏訪大社下社秋宮
新宿を出発して2時間半ほどで下社秋宮に到着しました。
鳥居の手前には手水舎がありますが、冬場はこちらではなく、中にある温泉の手水がおすすめです。
鳥居をくぐるととても厳かな雰囲気を感じることができます。
ゆるやかな階段を登ると「寝入りの杉」がそびえ立っています。
樹齢600年以上とも言われている大きな杉の木です。
丑三つ時になると枝を下げて寝入りいびきが聞こえ、子どもに木の皮を煎じて飲ませると夜泣きが止むそうです。
寝入りの杉の右手方向にご神湯があり、温泉が流れています。
冬場はこちらで手を清めましょう。
こちらの温泉は八坂刀売神(やさかとめのかみ)が上社を出る時に温泉を綿に湿らせて持ってきたという逸話もあるそうですよ。
正面にはとても立派な神楽殿があります。
1835年に建てられました。
正面に飾られている出雲大社と同じ型の大きな注連縄は長さが13mもあり、この型では日本一の大きさと言われています。
神楽殿を守っている狛犬は高さが1.7mもあり、青銅製では日本一の大きさと言われています。
とても精悍な顔つきですね。
神楽殿の後ろ側に幣拝殿が、その両側には左右片拝殿があります。
1781年に建立されたもので国の重要文化財に指定されています。
拝殿の後ろには宝殿と御神木があるのですが、私たちは見ることができません。
御柱祭で有名な御柱です。
寅年と申年の7年に一度モミの巨木を切り出して、人力のみで神社まで運ばれ建て替えられています。
大きなもので長さ17m、重さ10tを超えるそうなので運ぶのは大変ですね。
社殿の四隅に時計回りに建てられているので、三の柱、四の柱は奥の方にやっと見ることができます。
こちらが秋宮のご朱印です。
慈雲寺へ
秋宮から春宮へは歩いて15分ほどですが、途中に武田信玄ゆかりの地があるので寄っていきます。
こちらは「石造りの龍」です。
水神として1825年に奉納され、中山道を通る旅人や慈雲寺を参詣する人々の喉を潤してきたそうです。
石造りの龍の横の石段を登っていくと、「矢除石」があります。
武田信玄は慈雲寺中興の祖と言われる天桂上人を師とも仰いでおり、戦場へ赴く時にも慈雲寺に立ち寄り戦勝の教えを請いていました。
上人がこの石の上に立って矢を射かけさせたところ、一本も上人にはあたらず岩にはねかえされたということから、矢除けの霊力があると言われています。
矢除石からさらに奥に進むと、杉並木の慈雲寺の参道があります。
素敵な雰囲気ですね。
慈雲寺の庭は池泉庭園、枯山水庭園が有名です。
こちらは天桂松です。
下社春宮へ
慈雲寺から5分ほど歩くと春宮に到着します。
鳥居をくぐると狛犬が境内を守っています。
こちらの狛犬は秋宮よりも少しやさしい感じがしますね。
秋宮と同じ神楽殿がありますが、こちらの注連縄は秋宮よりも少し小さめです。
秋宮と同じように中央に拝殿、両側には片拝殿があります。
社殿には、大隈流宮大工たちの手による獅子、鶏、竹、龍などの見事な彫刻が施されています。
私が参拝したのは2月だったので、八坂刀売神(やさかとめのかみ)はこちらにいらっしゃるようです。
こちらも奥に宝殿や御神木(イチイ)があるそうですが、見ることはできません。
そして御柱。
こちらも社殿の周りに建っています。
秋宮と春宮はほぼ同じ造りなのですが、違う点はこちらの筒粥殿です。
毎年1月14日の夜から15日の朝にかけて神職がいろりを囲み、一晩中火釜に葦(よし)の筒と米と小豆の粥を入れて炊き込み、葦筒4本のうち43本は作物の吉凶を、残りの1本は世の中を占うそうです。
今年はどんな結果だったのでしょうかね。
こちらは春宮のご朱印です。
万治の石仏へ
春宮の左手側には砥川(とがわ)が流れており、その中州には浮島社があります。
この浮島社はどんな大水にも決して流されないことから、諏訪の七不思議の一つに数えられています。
浮島の先には「万治の石仏」があります。
春宮に石の鳥居を造るときに、この石にノミを入れたところ血が流れだしたので、鳥居を造ることをやめて阿弥陀如来を掘ったとのことです。
この石仏には世の中の平和を祈るものなので、お参りの仕方の通りに世界の平和を祈ってきました。
まとめ
いかがでしたか?
諏訪大社の四社まいりのうち、下社の秋宮、春宮についてご紹介しました。
こちらの二宮だけでも、とても素敵なところですので是非参拝してみてください。
四社まいりの前宮、本宮についてはこちらの記事にまとめていますのでご覧ください。