都立9庭園へ行こう!小石川後楽園は京都や中国の風情感じる江戸の庭

こんにちはなでしこです。

50代からの趣味の一つとして都立9庭園めぐりはいかがでしょうか。

先日都立9庭園の1つの「小石川後楽園」へ行ってきました。

和歌の情緒や紅葉を楽しむことができるので紹介しますね。

都立9庭園へ行こう!小石川後楽園は京都や中国の風情感じる江戸の庭

都立9庭園とは

都立9庭園とは、国の名勝や史跡にも指定されている9つの東京都の文化財庭園です。

江戸時代のものも多く歴史の息吹を感じながら、自然豊かで美しい四季折々の庭園風景を楽しむことができます。

9つの庭園はこちらです。

・浜離宮恩賜庭園 ・旧芝離宮恩賜庭園 ・小石川後楽園 ・六義園

・旧岩崎邸庭園 ・向島百花園 ・清澄庭園 ・旧古河庭園 ・殿ヶ谷戸庭園

どの庭園も自然豊かで美しく、都内でありながらゆっくりとした時間を過ごすことができます。

詳しくはこちらのページで紹介されています。

⇒ 庭園へ行こう

一度にいくつか回るよりも、1つ1つの庭園をゆっくりめぐって楽しむことをおすすめします。

京都や中国の風情を感じる小石川後楽園

小石川後楽園とは

小石川後楽園は江戸時代初期、寛永6年(1629年)に水戸徳川家の祖である頼房が、その中屋敷に造ったもので、二代藩主の光圀の代に完成した庭園です。

光圀は造成にあたり明の遣臣朱舜水(しゅしゅんすい)の意見を用いて中国の風物を取り入れました。

園名も「天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに遅れて楽しむ」と朱舜水が命名しました。

小石川後楽園は国の特別史跡・特別名勝に指定されています。

小石川後楽園は水道橋駅、後楽園駅、飯田橋駅から行くことができます。

水道橋駅からだと東門、飯田橋駅からだと西門から入れます。

後楽園駅からだと少し回っていくことになります。

入園料はとてもリーズナブルです。

一般:300円  65歳以上:150円

小学生以下及び都内在住・在学の中学生:無料

電子マネーやクレジットカードでも支払うことができます。

江戸時代を感じる庭園

今回は梅の時期の2月下旬に行ってきました。

水道橋駅から近い東門から入ります。

小石川後楽園の東門

小石川後楽園の東門

東門から入ってすぐ目の前に現れるお庭は内庭です。

江戸時代は東京ドームのあたりに水戸徳川家のお屋敷があり、そのお屋敷のお庭だったところです。

小石川後楽園の内庭

小石川後楽園の内庭

当時は正面に見える唐門から後楽園に入っていました。

小石川後楽園の唐門

小石川後楽園の唐門

こちらが後楽園への正式な入口の唐門ですが、戦災で焼失してしまったものを2020年に復元したそうです。

この唐門から入ることはできないので、横を回って中に入ります。

今回は時計回りで庭園をめぐっていきます。

庭園の奥には京都をイメージした庭が作られているので、江戸から中山道を通って京都に向かう途中の木曽山を抜けていく造りになっています。

木曽山

木曽山

後楽園は延段といって、大小の自然石と切石を巧みに組み合わせた中国風の素朴な石畳です。

延段

延段

川の流れに沿って進むと「駐歩泉」の碑があります。

これは九代斉昭がこの流れを西行法師の和歌にちなみ駐歩泉と命名し自ら筆をとり碑を作ったものです。

駐歩泉の碑

駐歩泉の碑

 

琵琶湖を見立てた大泉水

木曽を抜けると蓬莱島と竹生島を配し、琵琶湖を見立てた大泉水が広がります。

大泉水

大泉水

東京の真中でこれだけの景観は素晴らしいですね。

この一つ松は琵琶湖を模した大泉水に対して近江大津の「唐崎の一つ松」を模したものと伝えられています。

一本松

一本松

何度か植え替えられていますが、光圀が大切にした松と言われています。

中国や京都の景観へ

さらに奥に進むと、西湖の堤

西湖の堤

西湖の堤

中国の名勝地杭州「西湖」にかかる堰堤を模したもので、他の大名庭園でも見ることはできますが、こちらの堤が先駆けとなったそうです。

さらに奥には沢渡りがあり奥には通天橋も見えます。

紅葉の時期はさらに綺麗になるでしょうね。

沢渡り

沢渡り

こちらは屏風のように起立しているため、屏風岩と名付けられました。

右側の松には三代将軍家光が訪れた際に手巾をかけて、河原の石に腰かけたと言われています。

屏風岩

屏風岩

ここから登っていくと清水観音堂跡があります。

京都の清水寺を模した観音堂があったのですが、関東大震災で焼失してしまったそうです。

清水観音堂跡

清水観音堂跡

その先には沢渡りから見えた通天橋があります。

通天橋

通天橋

紅葉の時期にはもう一度訪れてみたいですね。

こちらは得仁堂です。

得仁堂

得仁堂

光圀はこの得仁堂を創設し、「伯夷、淑齊」の像を安置しました。

光圀は6歳のときに兄を差し置いて世継ぎと定められたことに苦しんでいたのですが、中国古代に跡継ぎになることを互いに譲り合って国を去った「伯夷、淑齊」に感銘を受けてこちらに木像を納めて参詣したとのことです。

木像は今は博物館に保管されているそうです。

さらに奥に進むと明の儒学者、朱舜水による設計と言われている円月橋(えんげつきょう)があります。

水面に映る形が満月に見えることから名付けられました。

円月橋

円月橋

以前は渡ることができたのですが、保存のために現在は渡ることができません。

愛宕坂は京都の愛宕山の坂にならって作られたもので、右側の急な方が男坂、左側のゆるやかな方が女坂です。

男坂の方は段の奥行きが狭いので実際に登ることはできません。

愛宕坂

愛宕坂

白糸の滝は六代治保(はるもり)のときに作られたものです。

白糸の滝

白糸の滝

花々の庭

一番奥には梅や菖蒲などの花の庭があります。

今回は2月末に行ったので、梅が満開でした。

後楽園の梅

後楽園の梅

しだれ梅

しだれ梅

藤やカキツバタの時期にも行ってみたいですね。

小石川後楽園へのアクセス

小石川後楽園は都心にあるのでアクセスがとても便利です。

水道橋駅、後楽園駅、飯田橋駅のどこからでも行けますので、ご都合の良いところを利用されると良いですね。

まとめ

いかがでしたか?

私は50代から歴史に興味を持ち始め、休日には神社や仏閣などを参拝しています。

都立9庭園は歴史を感じながら四季折々の花々を楽しむことができるので是非行ってみください。

小石川後楽園は京都や中国の風情も感じられて気持ちの良い時間を過ごすことができます。

是非一度訪れることをおすすめします。

それでは今日はこのへんで。